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 教育コラム 2007. 07
 
 自己採点のすすめ
 
 子どもたちが一生懸命、一輪車の練習しています。どうやら、「前進」はスイスイできますが、「後進」がまだまだなようです。何度も失敗しては、試みています。
 
 私から見れば、「前進」だけでもすごい腕前です。しかし、今、子どもたちに「すごいですね」といっても、喜ばないでしょう。きっと、ちょっと冷たい空気が流れます。子どもたちは、まだ「後進」という目標を達成していないのですから。
 
 誉めるには、タイミングが大事です。目標を達成した瞬間こそ、そのときです。
 
 誉めてやる気を出させるという方法は、学校にかぎらず企業でも採用していますし、間違いではありません。しかし、当人が誉められるためにがんばるようでは、逆効果です。
 
 誉められるために努力することは、努力を強制されることですから、つらいばかりです。結果として誉められるような、自律的な努力は、苦しくても愉しいのです。
   
     他の勉強も、そうではないでしょうか。算数の勉強でも、国語の勉強でも、自己採点をしていると、なぜ問題が解けなくなったのか、どこでつまづいたのか、自分でわかるようになります。わからなかったところに、自分から戻ってやりなおすことができます。
   
    もちろん、先生の自律へのアドヴァイスは大切です。ただ、一から十まで、手取り足取り教えていると、依存癖がついてしまい、自分で考えようとしなくなります。
   
     いつも先生に事細かく採点し指導してもらい、「解法のパターン」だけを覚えているようでは、本当に必要な学力はつかないでしょう。
 
(校長 田中智志)
 
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