プロジェクト

「楽しい」から学ぶ、「学ぶ」から楽しい

プロジェクトとは、ひとことでいえば、「好きこそものの上手なれ」という理想状態を実現する本校独自の《課題探究型プログラム》です。
数日から2週間、あるいは半年間の長期にわたって通常の授業とは別に時間を設け、時に学年を越えて1つのテーマ・課題を児童が恊働で追究していきます。
プロジェクトには、どの児童にとっても新しいものとの出会いや発見があります。
領域の授業で学んだ知識を活用し仲間と協力したり競いあったりしながら自分たちの力で課題を達成していく歓びを手にします。そのなかで理想的な「学び」が生まれ、高いレベルでの人間形成が実現するのです。
現在、年に3回のプロジェクトウィークを設けて3大プロジェクトを実施するほか、「サマープロジェクト」「ラジオプロジェクト」「アントレプロジェクト」「伝承遊びプロジェクト」「卒業研究プロジェクト」など、児童の興味・関心を惹きつけるさまざまなプロジェクトを実施しています。

スポーツプロジェクト

2週間にわたって3大プロジェクトの1つ、スポーツプロジェクトに取り組みます。
例年、児童が選んだ1つのテーマに、走る・蹴る・投げる・跳ぶ・踊るなどの運動要素を関連づけ、新しいオリジナル競技を作り上げます。その競技を最終日のスポーツフェスティバルで実践するのがこのプロジェクトのおもな内容です。これまで「1964 JAPAN」「太陽系」「古代文明」「大航海時代」「昆虫」など児童たちのイメージを広げ、刺激するテーマが選ばれてきました。
プロジェクトを成功させるためには、みんなで作業を分担し、協力しあいながら、一人ひとりがテーマに沿って深く学び、調べ、考えることが必要になります。また、競技に必要な仕掛けを考えたり、巨大壁画やおそろいのTシャツなどを製作したり、音楽をアレンジしたりと、児童たちにとってはまさにスポーツの祭典のような2週間。夢中になって取り組んでいくなかで、自律的に学び、想像の世界を広げ、周囲とともに生きていく精神がはぐくまれていきます。


カルチャープロジェクト

3大プロジェクトの2つめは、秋、本校前のオクトーバーグローリーが紅葉する季節に行われるカルチャープロジェクトです。文化・芸術的色彩が強く、テーマも例年、「み」「究める」「ForYou 伝えたい」「With 今、一つになるとき」など多様なイメージが広がるものが選ばれてきました。
例年、映画制作、ラジオ番組制作、サイエンスショー、ミュージカル、ダンス、話芸など多様な分野にわたって10程度のチームが結成されます。児童は学年・クラスの区別なく、自分のやりたい分野のチームを自由に選んで所属し2週間かけておなじ興味をもつ仲間と1つのテーマを追究します。その成果は2週間後に行われるフェスティバルで発表され、保護者の方や関係する皆様にも見学していただきます。
このプロジェクトの時期は、学校中が1年でもっとも文化的な盛り上がりを見せます。


サミットプロジェクト

全ての探究プロジェクトの締めくくりとして位置づいているのが、3つめのサミットプロジェクトです。PYPカリキュラムでは、6つの教科横断的なテーマを基に、学年ごとに年間で6つの探究ユニットを展開していきます。サミットプロジェクトは年度末に行われ、1年間探究活動を取り組んできた子どもたちがその学びをまとめ、多くの仲間や保護者のみなさんに学びのプロセスや、その成果を発表します。まさに、「探究者たちが集う頂」といった大切な取り組みとなっています。
さらに、6年生は、本校のPYPカリキュラムの完結を意味する最後のミッションとして、6年間の探究学習の成果を「PYPエキシビジョン」という形で全校児童や教職員、保護者のみなさんに発表します。子どもたちの成長の姿とその軌跡を祝い合える大切な時間となっています。


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