教育システム

連携する10の領域   /   ピーク制   /   ティームティーチング

連携する10の領域

子どもたちは10の領域を学びます

本校では、「国語」、「算数」などの教科の名称を使用せず、そのかわりに「領域」と呼ぶ10の学力の枠組みを用いています。
これによって、それぞれの領域が相互に連携し、よりグローバルな学力を形成するための魅力的な授業を展開できると考えているからです。
本校の教育における「領域」を紹介します。

〈言語ユニット〉

言語ユニット1【言葉】

良好な人間関係を保つツールであり、知の世界への扉でもある「言葉」のスキルを磨きます。全学年で複数の教科書を用いることで、多種多様な文章に触れる機会を増やしています。基礎学力を定着させながら、物語や詩の創作にも取り組み、さまざまな角度から豊かな言語感覚と能力を育成していきます。

言語ユニット2【英語】

ネイティブスピーカーの教師と積極的にコミュニケーションを図りながら、基礎的な英会話ができることを目指します。本校では全学年で週3回の授業を実施、「言葉」「数」に次ぐ時間を英語にあてています。英語文化圏の暮らしや考え方を知る異文化理解も重視しています。4年生からは中学校の教科書を使ってリーディングやライティングのトレーニングにも力を入れていきます。

〈数理ユニット〉

数理ユニット1【数】

数の把握や計算力などを定着させたうえで数理的・論理的に考える力を育成します。計算力の強化にとどまらず、学習したことを活用し、身の回りにある数の決まりを発見していく活動も重視しています。さらに、思考力検定や中学校受験問題など難解な問題への挑戦を通じて、高度な思考力を養います。

数理ユニット2【科学】

自然の事象に関心を持って学ぶことを通して、科学的知識の獲得をめざします。また、見通しをもって観察・実験を行う科学的能力の基礎を身に付けます。さらに、科学と生活、科学と技術との関わりにも目を向けて、さまざまなテクノロジーが高度に発達した社会で積極的に生きていくための素養(科学的リテラシー)を養います。

〈共生ユニット〉

共生ユニット1【社会】

地理・歴史・政治・経済・文化などさまざまな視点から社会事象を関連づけ、複層的に捉える力を育てます。裁判所や議事堂、食品工場などの見学・体験や、校内で行う社会シミュレーションを通じて、社会を体感的に理解することも重視しています。また、グローバル化する世界の中で、どのように生きていくべきか考え、自分なりに表現していく授業にも取り組んでいます。

共生ユニット2【人間関係】

人が他者とのつながりで生きているということを理解します。礼儀作法、フェアネス、気遣いなどを学びながらコミュニケーションスキルを身につけます。授業は、クラスや学年で起きた身近な事例を生きた教材として活用したり、本校独自のエンカウンター活動を行ったりします。

共生ユニット3【家庭】

生活を豊かにするための知識と技能を学びます。カフェテリアに併設する調理室をつかった調理自習や、ミシンを使った実習など衣食住を通じて生活と健康を考える楽しい学習を進めていきます。

〈表現ユニット〉

表現ユニット1【音楽】

「奏でたい」「歌いたい」という喜びの気持ちを大切に音楽の感性をはぐくみます。また、〈英語〉や〈身体〉など他の領域と連携して、リズム感とリスニング、リズム感とスポーツが関連した実践も行っています。オーケストラの実際の演奏を鑑賞する機会を設けるとともに、時に指揮にチャレンジすることもあります。豊かな音楽体験のできる環境を提供します。

表現ユニット2【美術】

基礎的な手法や技術の習得とあわせて、子ども一人ひとりがもっている「ものづくりの感性」を伸ばし、育んでいきます。さまざまな材料・道具・設備を備える専用教室の芸術館で絵画・造形活動に取り組むほか、スクールバスを利用した美術館での鑑賞授業や自然を描写するスケッチなども行っています。

表現ユニット3【身体】

基本運動の習得を踏まえて、身体をさまざまな側面から見つめる授業を展開していきます。〈音楽〉〈科学〉〈人間関係〉〈社会〉など他のさまざまな領域とも密接に連携して、「芸術としての身体的表現」「命と健康の大切さ」「人間関係の協調性」「スポーツにおけるルールの重要性」など多面的に運動の楽しさを追究していきます。

 

ピーク制

本校の教員は、1人ひとりがスペシャリストです

多くの小学校は1人の教員が担当学級のすべての教科を教える「全科制」ですが、本校は全学年を通じて教員がそれぞれの専門領域を担当する「ピーク制(専科制)」をとっています。低学年からの実施は全国的にも例がありません。これには、2つのメリットがあります。 1つは、すべての授業で質の高い教育を保証し、維持できること、もう1つは、領域ごとに6年間を通して学習過程を見据え、効果的な授業を展開できることです。 本校の教員は1人ひとりが「言葉」「数」「英語」などのスペシャリストであり、専門知識に裏打ちされ、長期的展望に立った魅力的な授業を展開します。

 

ティームティーチング

教員のコラボレーションが活発なクラスルームを生み出します

1、2年生のすべての領域、および3~6年生の「言葉」、「数」、「英語」などの領域の授業では、専門の複数の教員によるコラボレーションで授業が進められます。これがティームティーチング(TT)です。
子ども1人ひとりの学び方やスピードにあわせて、柔軟にグループ分けを行いながら、グループ単位で授業を進めたり、1人の教員が全体の授業を進めるのと並行してもう1人が特定の子どもに補助的にサポートについたり、それぞれのケースでの効果を考え、状況にあわせてTTの形態もさまざまに変化します。

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